誰も言わないプログラミング教育の光と影
プログラミング教育の光と影の話。プログラミングソフト、Scratchの闇(デメリット)についてお話しします…
プログラミング教育がにわかに通達されました。
大きく3つのねらいが示されています。(文部科学省HP/プログラミング教育)
- 「プログラミング的思考」を育成すること。
- プログラムや情報技術の社会における役割について気付き、それらを上手に活用してよりよい社会を 築いていこうとする態度を育むこと。
- 各教科等の中で実施する場合については、「教科等での学びをより確実なものにする」こと。
この中では、「プログラミング的思考」が中心的な位置づけになります。
とりいそぎプログラミングソフトに飛びつき、教材化しようという動きは自然だと思います…。

プログラミング学習ソフトといえば!
現在、プログラミング学習ソフトといえばScratchです。
20年ほど前にはBasic言語で円を描いたりするプログラム授業をしたことがありますが、当時はひたすらコマンドを文字入力する授業でした。Scratchではかなり視覚的、直感的な配慮がされ、ブロックで物を組み立てるような感じで親しみやすいソフトです。
Scratchの闇…?!
Scratchはプログラミング学習には最適なソフトですが、安易に導入してしまうと、沼が待ち受けています。タブレットがゲームマシンになってしまう沼です。もうプログラミング学習以前の問題といっていいことなのですが、子どもがScratchで作られ、提供されているサンプルゲームにハマってしまうのです…。

授業中でもスキがあればこっそり遊んだり、タブレットがあればゲームをしてしまいます…。タブレットの本来の活用目的とはなれ、ゲーム機器とかわりはててしまうのです。
ルールをしっかり守れるクラス環境では問題は表面化しませんが、クラスの状態が悪いとICT教育どころではなくなってしまう、Scratchの優秀さが生み出す闇の部分です…。あまり誰も言わないようなのですが、くれぐれもご注意下さい。
備えあれば憂い無し=ガイドライン作りで対応を!
対策は3通りほどあります。
①ルールづくり…良心的ストップをかける
②システム構築づくり…環境的に予防する(個人環境では常時起動できない設定)
③強制ロックする…ハード的に強制ストップするアプリでコントロールする
です。可能であれば最初から③の環境で導入・運営していくのがよさそうです。
まとめ
プログラミング学習→ゲームプログラミングの作成を成果物とする実践はあると思います。一方でゲームにハマってしまう想定外の事態の発生もあります。
アプリによる制御を最終手段と想定しつつ、プログラミング学習を状況把握しながらすすめていくといいと思います。
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